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原点回帰…

アロマテラピーは

嗅覚を介しての賦活作用、

触れていくという施術を通しての心のケアなど

暮らしのなかで私たちの助けになってくれる。

アロマテラピーに期待できることを

分かってもらえるのを待っているだけでなく

必要とされる人へ

こちらから届ける場を作っていきたい。

それがアロマテラピーのボランティアに

参加していきたいと思ったきっかけでした。

(だと思っていました)

そう考えていたわたしを支えてくれている仲間、

お世話くださった練馬福祉協議会スタッフのお力で

今日初めてその一歩を踏み出せました。

ご紹介いただいた施設では

アロマテラピーを利用してのボランティアは初めてだったので

どのようなことができるのかご説明する機会を

作っていただいたのは先月。

担当者の方は

香りを楽しむハンドトリートメントを

起きて生活することが困難な方へのアクティビティとして

ご検討くださいました。

単調な毎日のなかで

楽しく思える時間を作ってさしあげたい

という担当者の方の温かい思い。

私がそれを形にしてご提供できるか

身も引き締まる思いで向かいました。

ご本人が選ぶ楽しみを感じていただけるように

親しみやすくご記憶にあるような

高知ユズ、北海道和薄荷、青森ヒバを準備しましたが…

何よりも大切なのは

ご本人に受け入れていただけるか

触れさせてもらうことを楽しんでいただけるか

ご本人のお気持ちに沿うことが「いま」できるか

ということでした。

初めてお会いする方の

日常のお時間のなかにお邪魔させていただき

触れるのを許していただいたこと。

それがなによりもありがたく感じる時間。

こちらからお届けするというよりも

わたしのほうが多くのものをいただくことができた時間でした。

じつは今日訪れた施設は

義父が最期にお世話になっていた施設と系列が同じ。

打ち合わせでお邪魔した際には

雰囲気と勝手が似ていて

懐かしく感じられて嬉しく思っていたのですが

帰り際にご挨拶させていただいた施設長の方が

義父が当時とてもお世話になった方と分かり

ふたたびお会いできるとは想像することもできなかったので

とても驚いたのと同時に

当時の想いが込み上げてきて

胸がいっぱいになりました。

いつも心にあったはずなのに

義父との思い出とともに

鮮やかに蘇ったわたしがセラピストになりたいと

決心した原点。

義父との短かった最後の時間を

アロマトリートメントをとおして

触れることができたこと。

命の瀬戸際を日々感じる

あの時間の流れのなかで

触れることが

心を伝える術になったこと。

そして身体に触れることは

命に触れることだと学べたのも

義父の部屋でした。

家族以外の

ひと様の身体に触れるなんて

想像できないほどおこがましいことでした。

でも

触れることにはなにか力があるのだと

触れることについて学んでみたいと夢を持ったのは

義父との時間から始まったことでした。

そして今触れさせていただくことを

受け手の方に届けることができるようになっている。

義父の最後は

持てる力のなかで

義父らしく生きられた時間になりました。

それは施設の方々が

義父の尊厳を守ってくださったおかげでした。

そこで感じた様々なことが

今のわたしのホリスティックヘルス塾での学びに繋がっています。

ほんとうにありがたかった当時のお礼を

今日あらためて伝えることができたのは

義父が機会を作ってくれたようにも思えてきました。

そしてその時きづきました。

施設の方からいただいたご恩を

いつかお返ししたかったという想い。

それがボランティアという形として

高齢者施設を訪れたいと思うことになっていたこと。

今日それが叶えられたこと。

私の原点に戻ることができた今日。

義父から始まったことが

一周まわってつないでくれたようで

ありがたさや懐かしさや様々な感情が湧いてきました。

帰り道の桜並木の落ち葉の美しさに

つながる命に「いまここ」にいられることの有難さが感じられ 

また満たされました……

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