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スキンシップとオキシトシン

いつかは、ぜひ、直接お話しを伺ってみたい!

と思っていた桜美林大学の山口創先生のセミナーに参加してきました。

臨床心理学、身体心理学を研究されている山口先生。

セラピストのなかでは

皮膚感覚とオキシトシンの研究で有名な方です。

私は

アロマセラピストの道を歩み始めていたとき

山口先生の『手の治癒力』に出会い

優しく、力強く背中を押してもらったように感じていました。

アロマトリートメントは「匂い」が身体にはたらきかける力、

化学的な側面での精油の効能、植物油の効能の力を

かりた施術になります。

でも、それだけではないのです…

肌に柔らかく、ゆっくりとアプローチするトリートメント…

これもまた

オキシトシンの分泌による効果として

Body, Mind, Spirit を整えていく

大きな力になっているのです。

なぜなら、このオキシトシン。

1秒間に5センチ(3~10センチ)の速さという

ゆっくりとしたマッサージを受けると

もっとも

副交感神経も優位になり、

より多く分泌されるとわかっています。

ボディワークはどれも優れた効果があります。

経絡やツボへのアプローチ、骨格へのアプローチ、

筋肉へのアプローチ、内臓へのアプローチ、リンパへのアプローチ…

ただ

満足感、リラックス、ときには癒しなどの

こころへのアプローチとして

受け手が実感として感じられるものは?という点で

オキシトシンが確実に分泌されるということから

皮膚に直接ゆっくりとしたトリートメントをおこなう

アロマトリートメントは

とても有効ということになります。

そのオキシトシンというホルモンが

どんな働きをするのか?なのですが

愛着を築くホルモンと考えられています。

オキシトシンが中枢神経に働きかけると

愛情、愛着を形成したり、

他者への信頼感を構築させます。

何より、わたしが素晴らしいなぁと思うのは

オキシトシンが分泌されると

自己肯定感ももつことができるようになります。

そしてなんと、

痛みなどの軽減にもなると考えられています。

母親が子どもの痛いおなかをさすったり、

悲しむ子どもを優しく抱きしめて背中をさすったり…

すると

不思議とおなかや胸の痛みは遠のいて元気がわいてくる…

これが、母の手によるオキシトシンによる現象、

スキンシップによるオキシトシン効果になります。

ケガをしたときに思わずケガした箇所に

手を当てますよね?

手当てが痛みを和らげるのは

オキシトシンのおかげでもあるのです。

このオキシトシンによって

こころが満たされる日々を過ごせるように

なるべく分泌させて生活したいもの。

どうしたらいいのか…?

トリートメントを受けないと

オキシトシンは分泌されないのか?

というと

そんなことはありません!

分泌させるのは、とてもシンプル。

スキンシップをすること!

そして

セルフトリートメントでも

効果があるのです。

もう少しお話ししたいので

続きは次の記事で…

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